ライオンのヴァシリーナとニコラの南アフリカへの特別輸送

一般4月 - 26, 2024
ライオンのヴァシリーナとニコラは、4月25日にマーティンエアーカーゴの747貨物機に乗り、南アフリカに向かう重要な旅へと出発しました。この注目に値する飛行は、動物愛護団体「FOUR PAWS」が運営するオランダのフリースラント州にある大型猫専門の保護施設「FELIDA」から、同団体が管理する南アフリカにある1,250ヘクタールの広大な保護施設「LIONSROCK」へと移送される、2頭の堂々たる動物たちの新たな人生の幕開けを告げるものです。

エールフランス KLM マーティンエアーカーゴは、野生動物の輸送における豊富な経験を活かし、この旅で重要な役割を果たせることを誇りに思っています。当航空会社はスキポールにあるKLM カーゴ施設内に専用の動物ホテルを完備しており、専門のスタッフが旅全体を通じて動物の福祉を注意深く監視します。

ヴァシリーナとニコラの生い立ちは驚くほど似ています。ライオンのヴァシリーナは、大型猫の保護施設に2024年6月7日に到着しました。ウクライナで元々ペットとして飼われていたアムールトラのヴァシリーナは、脱走して戦禍の影響を受けたハルキウ近郊の村をさまよった後、捕獲され、ウクライナの臨時野生動物保護施設に収容されました。戦時下の状況と、適切なケアやスペースが不足していたことにより、ヴァシリーナは迅速にオランダへと移送されました。

一方のニコラは、モンテネグロでの個人の違法な飼育から救助された後、動物愛護団体「FOUR PAWS」の専門保護区へと移されました。2022年2月、ニコラはモンテネグロ当局によって発見・押収されました。アドリア海岸にあるブドヴァ近くの街を10日間さまよった後、衰弱して栄養失調の状態で見つかり、「FELIDA」の安全な避難所に連れて来られたのです。