2頭のジャイアントパンダが乗機

当社ではジャイアントパンダを成都からアウヴェハンス動物園の新しい住みかへ運送することができたことを、光栄に思います。当社は幅広い種の動物を対象に、動物にやさしく責任をもった輸送のスペシャリストであり、輸送中に動物たちができるだけ最良のケアを確実に受けられるよう、特化した知識と技能をもった専門の職員がご対応いたします。

エールフランス-KLM-マーティンエアーカーゴはスキポール空港に自社のアニマルホテルをもつ、数少ない航空会社のひとつです。動物の移動前、移動中、そして移動後のケアを行うための設備を完備しています。特別に訓練を受けた動物の世話役が、動物たちがパーティションで区切った環境でできる限り快適に、かつ安全に移動するよう配慮します。ジャイアントパンダの輸送はそれほど頻繁ではありません。それでもエールフランス-KLM-マーティンエアーカーゴでは、すでにジャイアントパンダを何度か輸送しています。この経験を生かしてシーン・ヤーとウー・ウェンを安全にオランダまで航空輸送しました。
 

2015年10月26日にオランダ国王ウィレム=アレクサンダーと王妃マクシマの中国訪問の際、習近平国家主席は、オランダとの間にジャイアントパンダの保護を目的とした動物学的な協力関係を築くことに合意しました。習近平国家主席とウィレム=アレクサンダー国王出席のもと、オランダのアウエハンツ動物園と中国野生生物保存協会との間で協定の署名が交わされました。

ジャイアントパンダは、中国にしか野生で生息していない絶滅危惧種です。最新の調査データによれば、現在野生で生息するジャイアントパンダはわずか1850頭余り。オランダは、この貴重で危機に瀕した種を一般で見ることができる、中国以外では数少ない国のひとつとなりました。

特別に設計された輸送用ケージ2個がボーイング747 Combi機の貨物室に設置され、内部は9時間半のフライトの間、パンダにとって快適な温度が保たれるよう調整されました。KLMカーゴの動物アテンダントがパンダたちに付き添い、落ち着かせ、何キロもの量の笹の葉をおやつとしてフライトの間彼らにサービスしました。

今回の特別な乗客を記念し、KLMはこのボーイング747 Combi機を彼らの名前にちなみ「ウーウェン&シンヤ」と臨時に命名しました。

KLMがパンダを機内に迎えたのはこれが初めてではありません。2012年、KLMはパンダ「フーフー」を中国の都市である成都まで同じくボーイング747 Combiで運んでいます。

中国、オランダの国旗と共にスキポール空港に到着

コミッティによるお迎え

パンダを機から降ろします

パンダの1頭

報道陣を前にしたパンダ